
こんにちは、ひおこです
今回は認可と認可外の保育料の違いについてお話します。
など、保育料についての疑問を解説します。
認可と認可外で保育料がどれくらい違うんだろう?
と思っている方も、この記事を読んでいただければだいたいの目安が分かると思います。
世田谷区の具体例も上げて説明していますので、ご自身の保育料の確認するための参考にしてください!
幼保無償化って何?

出典:内閣府
保育料を確認するときに必ず知っておきたいのが「幼保無償化」についてです。
正式には「幼児教育・保育の無償化」といって、消費税8%→10%(2019年)の増収分を利用して始まった制度です。
簡単にいうと、
幼稚園・保育園・認定こども園の利用料が
- 3~5歳は無料
- 0~2歳は住民税非課税世帯が無料
になります。

後ほど、
東京都世田谷区を例に
- 認可保育園に通った場合
- 認可外保育園に通った場合
それぞれ0歳と3歳で比較して保育料を計算してみます。
その前にまずは幼保無償化の制度についてもう少し詳しくお話しますね。
幼保無償化で保育料はいくらになるの?
保育料無償化は国の制度です。ここでは「国の基準ではこうなっていますよ」というところを説明していきますが、
自治体によっては、さらに保育料の軽減制度を設けていることも多いです。
国の基準を知った上でお住まいの自治体で独自に軽減制度や補助金はあるのか、調べてみてくださいね。
保育料無償化の対象者

3~5歳は所得に関わらず無料です。
(認可外保育園は月3.7万円まで無償)
給食費や行事費は別で必要な場合もありますが(月5,000円程度)、基本的には日本全国どこの地域でも3~5歳の子を持つ家庭は保育料無償化の対象です。

0~2歳は、無償化の対象外です。
(住民税非課税世帯は無償化される)
内閣府の幼保無償化特設ページでは分かりやすくチャートで教えてくれますよ!

続いて、兄弟割引についても説明しますね!
認可保育園の多子軽減

↑図のように全員が認可保育園の園児であれば、
2歳の子は半額、0歳の子は無料です。

↑図のように
全員が認可保育園の園児ではない場合は、小学生は兄弟割引の対象にならず、
2歳の子が全額、0歳の子は半額です。
認可外保育園は自治体独自で多子軽減をしている地域が多いです。
国ではなく、自治体独自の軽減制度があるかも~
自治体独自の多子軽減も
最近では多くの自治体が、親に扶養されている子は何歳であっても第一子とカウントするよう、独自に補助を手厚くしていることが多いです。
つまり、

↑
上の図のように、
上の子が何歳でも(扶養に入っていれば)
2人目は半額、
3人目以降は無料
という自治体が増えています。
我が家も一番上は小学生ですが、3人目はずっと無料で預かってもらっています。
我が家の保育料はいくら?
保育料は、
- 自治体が決めるか、
- 各保育園が独自に決めるかの
どちらかです。
自治体が保育料を決める施設
- 認可保育園
- 認定こども園
- 地域事業型保育施設
まとめて『認可保育園』と呼ばれることも多いです。
ここに当てはまる施設は、
世帯の所得に応じた市民税所得割額(しみんぜいしょとくわりがく)によって各家庭の保育料が決まります。
3歳児以上は無償化の対象なので、ゼロ円です。
市民税所得割額が分かれば、役所のホームページや保育園申込みのしおりの利用料一覧表で確認してください。

市民税所得割額の確認方法

市民税所得割額は、サラリーマンの配偶者なら毎年6月ごろに会社で渡される市民税決定通知書で確認できます。
見えにくいですが、赤く囲ったところに市民税所得割額が書かれています。(地域によって記載場所は異なります)
市民税決定通知書が手元にない場合
市民税課で身分証明書を提示すれば口頭で教えてもらえる場合もありますよ!
独自に保育料を決める施設
- 認証(認定)保育園
- 企業主導型保育施設
- その他の認可外保育園
まとめて、『認可外保育園』と呼ばれることもあります。
ここに当てはまる施設は
兄弟割引があるかどうか、年齢が上がるにつれて
安くなるかどうかも、各保育園によって様々です。
認可保育園や認可外保育園などのちがいについてはこちらの記事で詳しく説明しています。

保育料の違いを比較

東京都世田谷区を例に比較してみます。
(例)
- 世帯年収700万円
- 認定は「保育標準時間」とします。
『保育標準時間』がよくわからない方は
こちらの記事をご覧くださいね!

認可の保育料は?

世帯年収(700万)から概算すると、所得割額はD9になります。
※子どもの人数や他の控除によって階層は異なります。
つまり、
- 3歳未満児
→35,700円/月 - 3歳以上児
→0円(無償化)
になります。
認可外の保育料は?
認可外保育園の保育料は、各施設によって違いますが、ここでは世田谷区にある認証保育園の一例を参考にしています。

上の図で料金を確認すると、
- 0歳児→65,000円/月
- 3歳児→55,000円/月
(1日8時間利用)

やはり、認可の倍くらいの料金ですね。しかも3歳児は認可なら無料になる年齢です。
でも、補助金が出るので実際はこうなるんです↓
認可外の補助金は?

令和3年度の認証保育園の補助金額を確認すると、0~2歳児クラスでは35,000円/月の補助金が受け取れます。

3~5歳児クラスでは認定あり(保育の必要性)になるので無償化で0円です。
『認定』について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

認可と認可外を比べてみると?
この世帯で
認可と認可外の保育料を比べてみると、
認可 | 認可外 | |
---|---|---|
0歳 | 35,700円 | 30,000円 (保育料65,000円 補助金35,000円) |
5歳 | 無料 | 無料 (保育料50,000円 が無料) |
補助金もらうと認可外の方が安くなるモフ??
補助金制度が手厚い地域では、認可外のほうが安いこともよくあります!
もちろん、すべての施設に当てはまるわけではありませんが、多くの自治体で認可外保育園の補助金が充実してきているので、認可外は高い!というイメージは薄くなっている印象です。
認可外も選択肢に入れてみても

入園が厳しい地域では、認可保育園に入園するのが難しい場合もありますが、「高いから」という理由で認可外保育園を選択から外しているなら自治体の補助制度をもう一度確認してみてください。
認可外も選択肢に入れることで、入園できる可能性が広がりますよ!

おわりに
保育料についてお話してきましたが、無償化や自治体の制度のおかげで、保育料の負担が以前に比べてかなり軽減されています。
0~2歳の保育料も、以前に比べるとはるかに負担は軽くなっています。
これまでは「認可じゃないと高すぎて無理!」というイメージも強かったですが、待機児童を解消しようと各自治体も力をいれているのでほぼ認可と変わらない保育料で(むしろ安い場合も)預けられる地域も増えてきました。
お住まいの自治体の制度もよく確認してみてくださいね。
専業主婦でも在宅ワークを始めることで保育園に預けられるので、無償化の恩恵を十分に受けることができますよ。

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